・成虫画像

グラント・シロカブトについて

正式な名前は ダイナステス科 グラント・シロカブト
英文で書くと Dynastes grantii
通称 グラント
名前の由来 アメリカ南北戦争の北軍総司令官で後に大統領となったグラント将軍が名前の由来であると言われていますが、 これは間違いであり、原産地であるアリゾナ州(Fort Grant)が名前の由来というのが本当であるという事です。
生息地域 アメリカのアリゾナ州、ニューメキシコ州、ユタ州に生息
体長 オス 35mm〜85mm ・ メス 32mm〜51mm
体重 私の独断と偏見によると、国産カブトより少し軽めでオス幼虫で25g〜30gというとこか?
幼虫で過ごす期間 累代失敗の為、わかりません。あしからず。
成虫の寿命 3〜4ケ月位。私の飼育ではオス5ケ月半生きていました。
生存可能気温範囲 20℃〜30℃
※正確に実証したわけではありません。あくまで参考ということで。
※聞くところによるとグラントの生息地域であるアリゾナ州は暑さと寒さが厳しい所である為、日本の気候でも温度管理なしで飼えるということです。
成虫価格 ペアで8,000円で店頭に出ていました。結構高いです。 私はビッダーズのオークションでオス67mmを2,800円で落札しましたが振込み手数料と送料をプラスすると 結局4,000円以上かかったと思います。
特徴・特記事項@ ヒルスシロカブト、ティティウスシロカブトと合わせて、この3種がシロカブトを代表する種です。
他にはミヤシタシロカブトや モロンシロカブトなどがいます。グラントシロカブトはティティウスより大きく、ヒルスより小さく、大きさでは中間の種です。
特徴・特記事項A シロカブト3種中、もっとも白い体色をしている。
新成虫は最初は黒いので、えっ〜クロカブト?と思いますが、 しばらくすると白くなり、成虫になってから2ケ月位までが最も綺麗な体色をしています。
本当に真っ白なかぶと虫がいたんだ!と感動しました。
特徴・特記事項B 産地の気候的に日本でも温度管理なしで飼育可能と聞いていたので私も挑戦したかったのですが、累代失敗で 挑戦できず残念です。但し、蛹は夏に二階の廊下でQBOX40ケースに入れていたら密閉性が高かったのでよけいに温度が 上がったということだと思いますが、死なせてしまった苦い経験が...。(-"-)
いくら常温飼育可能といっても夏はできるだけ涼しいところに冬はできるだけ暖かいところにおく必要があります。
特に産卵時期は適切な温度でないと産みませんので春・秋などはいいですが、夏や冬は温度管理が必要となる場合があります。
私の感想

グラントは名前の通り本当に白い体色になるということと、温度管理なしでも飼育可能ということで、シロカブトの中では一番最初に飼いました。
ただメスがオスと相性が悪かったのか全く産卵せず、早々に☆になってしまったので累代失敗となりました。
(この時は産卵しなかった原因がわかりませんでしたが、後で思うには温度だと思います。カブクワは適温でないと産卵しないということが後でわかってきました。)
国産かぶと、ヘラクレスと産卵させるのは簡単と思っていたのに初めての失敗でした。
かぶと虫の体色は温度と年齢によって変化するということを教えてくれたのもグラントでした。
体色は一般的に乾燥すると白くなり湿気が多いと黒くなりますが、成虫になったばかりの時は、乾燥した環境でも白くなりません。成虫になって1週間位経つとケースから出したりして乾燥させると5分位でみるみる白くなったりします。
そうかと思うと成虫になって1〜2ケ月は多少湿気があっても黒くならなかったします。
しだいに年を取ると、今度は乾燥した状態でも白くならなくなります。