
人口蛹室の作り方 外産かぶと虫編 ※作業時間 約30分
ヘラクレスを例にしていますが、横向きに蛹室を作成する外産かぶと虫なら蛹室サイズを変更すれば同じ方法で作成できますよ。
1.オアシスを用意します写真ではわかりにくいかもしれませんが100円ショップで売っている園芸用のオアシスです。 写真は、人口蛹室を作成した後の写真なので楕円形の穴が開いていますが、新品のオアシスはもちろんただの長方形です。 オアシスは素材は何か知りませんが、軽石のような感じのものですが、軽石のように固くはなく、金属スプーンで簡単に削れます。 |
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2.オアシスを入れるケースを用意しますこれも100円ショップでオアシスの大きさに合ったものを買ってきます。水を含ませたオアシスを入れるので紙の箱などはダメです。オアシスを中に入れたときにケースが大きくて、大きなすきまが出来ると、蛹化や羽化の際にそのすきまにハマって死亡する場合があるので注意が必要です。 |
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3.オアシス表面に玉子型の線を描きます写真は完成写真ですが、まずオアシスの表面にこの写真のような穴を掘ることをイメージして玉子型を鉛筆などで描きます。きれいな形に掘るためです。写真例では、幼虫が82gと小さめだったので長さは180mmでいけるとふみました。横幅は適当ですが、蛹の幅より両横を少しずつすきまを作るつもりで設定します。 ヘラヘラなどで100g〜120g位の大きな幼虫の場合はオアシスを2連結してもっと長い蛹室を作る必要があります。 4.スプーンで掘る描いた楕円形に沿って金属スプーンでアオシスを掘ります。ものすご〜く簡単に掘れてしまいますので調子にのって掘り過ぎないように! ここで注意点は、卵型の卵の底にあたる広い円の方は玉子型のとがった方に比べて深く掘ることです。 要するに蛹化の時も、羽化の時も傾斜が必要ということです。 写真のように蛹の頭側が高く、お尻側が低い位置にならないとうまく変態できず蛹化不全や羽化不全の可能性が高くなります。 傾斜角度は、なだらかな傾斜で約20〜25度位で良いと思います。 5.指でならすスプーンでだいたいの形に掘り終わったら、指の腹で出っ張りやざらつきを、きれいに出来るだけつるつるにならします。オアシスは柔らかいので指である程度ならすことが可能です。 本物の蛹室内壁はつるつるなので、できるだけきれいにならして下さい。 6.ケースに入れる写真のようにあらかじめ用意したケースに入れます。7.オアシスに水分を含ませる後で前蛹もしくは蛹を入れるので掘った穴に水があふれない程度にオアシスに水分を含ませます。私は霧吹きでオアシスがかなり水分を含むまで入れました。 オアシスをケースに入れる前に水を入れた容器に付けて、自然に沈んだら取り出してケースに入れるという方法もあります。 この場合、無理やり沈めてはいけないとのことです。 前蛹や蛹を入れてからは霧吹きはできないので、隅っこから加水するしかありませんので、最初に大目に水分を入れておく方が良いと思います。 乾燥すると死んでしまいますので...但し、前蛹や蛹が水に浸からない程度に。 |
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8.前蛹または蛹を入れる前蛹をそ〜っと入れます。間違えても前蛹になる前の幼虫を入れてはいけません。 オアシスの中に潜って行ってしまいせっかく作った人口蛹室がパーになってしまいます。 ※前蛹がどんなものかわからない方はこちら 蛹を入れる場合も蛹化したばかりの時は避けて、体が固まるまで待ってから、そ〜っと移動します。 急ぐ理由がないなら羽化する少し前まで待った方が良いと思います。 |
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9.ケースに空気穴を開けます中が蒸れないようケースに空気穴を多めに開けて完成。※写真は穴を開ける前のものです。 前蛹や蛹は弱いので極力さわらず、静かに置いておきます。 後はオアシスが乾燥しないように管理します。 |
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10.蛹になりました(#^.^#)まだ蛹化直後の為、色も白く頭角が伸びきっていません。 |
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11.蛹になりました(#^.^#)2〜3日経つと完全に色が付きます。 |
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